自分自身に対する評価の再認識 -自己愛の観点から-

こんにちは!
ウィリアム王子とキャサリン妃にロイヤルベイビーが誕生しましたね。祝砲が撃たれたり、ウェストミンスター寺院の鐘が3時間に亘って鳴らされたりとお祝いムードに包まれているイギリスです。お名前も決まったようですよ!

今日は、今の自分の気に入っているところを再評価、再認識することについて書いてみたいと思います!
人は一日に数万の思考をするそうです。思考の中には、役に立つもの、あまり役に立たないもの、ポジティブなもの、ネガティブなもの、などなど様々です。で、これらは時に意識的に思考されたり、無意識的に行われていたりします。ほとんどの場合、「これを考えよう!」と意図的に思考されることは少ないような気がします。それほど自然に、普通に、当たり前のように、様々な思考が流れているということです。

で、この流れている思考(思い)が自分を責めたり、批判したり、自分の能力、評価を低くみているような思いだとすると、自分から力を奪ってしまいますね。

どうしてそのような思考(思い)を抱くようになったかについては、過去の出来事をたどっていくことで見つけることができます。また、過去の出来事、経験で感じた感情を解放することによって癒し、この思いを変えることができます。(これは今までのブログの記事でも書いてきました)
一方で、今の自分自身に対する評価を再認識、再評価してみる、というのも、自分への愛をしっかり育てていくのにいい方法となると思うのです。
そしてこの二つ(自分の中の傷を癒すことと自分の再評価)はメビウスの輪のように円環を描いて、つながって、戻ってきます。

私が学び、セッションでも使っている「インテグレイテッド心理学」がベースにしている「奇跡の学習コース(A Course in Miracles)」の観点から考えてみたいのですが、私たちは、肉体を持った時から、深い意識のレベルで、神(創造の根源、無条件の愛など、)と「分離している」という感覚を持ちます。と同時に自分は不完全な存在、よくない存在という感覚も生まれます。私たちが苦しむのは、自分が「分離した存在(エゴ)」であることが真の私であると信じてしまうことから始まります。そして、完全で不変な感覚から分離してしまったので、いつも何か不足している、欠如している(自己否定、自己嫌悪、能力がないと感じる)感覚が無意識の深い部分にあるということです。

また、分離したと思っているエゴにとって一番の恐れは、「自己の死(自己がなくなること)」です。「肉体的な死」と「自己価値の死」、両方を意味します。ですから、懸命に生き残る(肉体的にも、自己価値を保つ点でも)ことが最重要課題となります。上記のように生き残りに必死のエゴは、例えば、<収入の多い職業につく方がいい、資格をもっていた方がいい、高学歴でないといけない、固い職業の方が安全だ、いつまでも夢を追っていてはいけない、大人はこうあるべき、男はこうあるべき、女はこうあるべき、などなど>といった思いを抱くでしょう。

つまり社会通念と比較したり、社会常識に自分の中の価値観を無理に合わせようとしたり、あるいは周りの誰かと自分を比較したりして、それによって生じる様々な思考が頭の中に流れる、ということです。社会常識や通念、価値観と自分の本心とが一致している時はいいのですが、一致しないと、先に述べた「不足感、欠如感」が刺激され、恐れが湧き、不安になったり、自信を失ったり、自分に力がないと思ってしまうのですね。そして頭の中に浮かぶ言葉は、次のようなものかもしれません。

「もう歳をとっているから・・・」、「大人の女性とはこうあるべき」、「自分はあの人より劣っているから・・・」、「自分に○○があったなら」などなど。

じゃ、自分の中のものを再評価してみるってどういうことかというと、エゴは通常とても厳しいのです。だって、生き残りがかかってますから。そして目の前にあるものをいつも見落としているのがエゴです。そうしたエゴに、自分が自然とできている部分(能力)、あるいは、本当に自分が楽しいと思っている(価値観、常識に関係なく)部分があることを再認識してもらう、ということです。

はい、それでは、これから、「自分が好きなところ」、「自分の気に入っているところ」、「誰かに評価されなくても自慢できる部分、それをしていると楽しい自分」を30個書いてみてください!どんな細かなことでも、こんなの誰でもできることと思うことでもOK。

・爪の形、・手芸がうまい、・赤ちゃんをいつもにっこりさせられる、・敬語の使い方なら任せて!、・ケーキづくりがうまい、・ミュージカルの知識、・パスタをうまくゆでられる、・電車の乗り換え位置覚えてるよ、・レポート1ページ進んだ、、、、などなど。

どうですか?書きあがったリストを見ると、どんな感じがしますか?意外に私いろいろできるなって感じ?見落としていることの多いこと!という驚きでしょうか?お腹の辺り、ハートの辺りの感覚はどうでしょう?

これは過小評価していたり、厳しい思考(思い)を緩めたりするのに役に立ちます(エゴを不健康にではなく、健康に育てる)。また同時に、見落としがちな、あるいは、普段見えなくなっている自己価値を育てるのにもいいですよ。

最後に、癒しとは自己愛を増やすことと言われますが、自己愛を増やすのに、自分の中の傷を癒していく方法と同時に、こうして、普段ついつい見えなくなっている自分の中の「Yes!」といっている部分を認識して、育てる方法の両方があると思うのです。なぜなら、傷を癒せば、自分が好きな部分(リスト)もどんどん増えていきますし、自分が好きになればなるほど、自ずと癒しも進むからです。

そしてこの自己愛によって、エゴが感じる不足感、欠如感も癒すことができますので、分離してしまったと思っている思いも癒すことができ、再び真の私とのつながりを回復することもできるというわけです。
今回も読んでくださりありがとうございました~☆

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